2023年11月25日 いやあ、寒くなりましたね。つい先日までいつまでも暑いなぁ、なんて言っていたのに、急に冷え込んで那須の山にも白く雪が見えます。 環境温度が低いと体温維持のためのカロリーが余分に必要になり、身体を発育させたり維持したりするためのタンパク質を身につけるためのカロリーが不足して、結果的に吸収はしたものの、身につかなかったタンパク質が、異化排泄されておしっこの中のアンモニア濃度が上がるために尿phがアルカリ性に傾いて、尿中のリンとマグネシウムを結合させてリン酸アンモニウムマグネシウム、つまり尿石を作ってしまうケースも増えてきます。 また冬場に肥育牛が縮んでくるのも同じです。こういう牛さんを見たら、「痩せたからタンパクを足してやろう」というのは逆効果です。悪くすると尿石症で尿管が詰まってしまったり、血中のアンモニアが増加して肉色が悪くなったりします。必ずカロリーを足してあげることです。飼料の中でタンパクが低くカロリーが高いということで、僕はトウモロコシの中厚圧片をお勧めしています。量は、子牛では100gくらいから始めて、陰毛の白色化や毛の荒さが亡くなってくる量まで増やしていくことをお勧めしています。 つづく 今回のビデオは、先日お話しした舌を切断した牛さんの、最新映像が届きましたので、そのビデオを追加した「舌をええーーっっ、舌切断?」の完成版です。 |