2023年11月16日 診療車を使って各牧場に往診に向かうシェパードの獣医師は、診療車に個人の長靴を置いています。基本的にはその長靴を履いて農場に入るのですが、場所によっては「獣医師専用長靴」を用意してくれている牧場もあります。その目的はやはり「疾病持ち込みの予防」です。きれいに洗っていればもちろん問題はないのですが、長靴の底に糞や敷料などがついたままだと、私たち自身が病原体を牧場に持ち込んでしまうリスクもあります。その可能性をゼロにするためにも、外部から来た人用の長靴を用意しておくのは大切なことだと思います。 問題はその長靴の保管方法です。外に置きっぱなしだと、ホコリや牧草のカスといったものが中に入りこんでしまいます。ときにはゴキブリやクモ、ムカデといった生命の休息場所になっていることもあります。なぜかクギが入っていることもありました。そうなのです…牧場の長靴に足を入れるときは結構スリル満点なのです。 そこで、今回は長靴スタンドなるものを導入してみました。 長靴をさかさまにして保管する方法です。これだと、虫やごみが入ってしまう可能性は減りますね。しかも、ありがたいことに珪藻土の小さい球が入っているため、長靴内の湿気も吸い取ってくれます。夏はあっという間にカビが生えることもあるので、これは非常に助かります。 おそらく気のせいでしょうが、こうしてみると長靴も凛々しく見えますね(笑) |