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蓮沼浩のコラム
第752話:牧場経営で一番大切なこと

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2023年10月31日

出張で北国に行きました。寒いところはとにかく紅葉がとてもきれいです。黄色や真っ赤なモミジに心が癒されます。自然は凄いです。

小生は本当に様々な牧場を長い年月見てきました。サツマイモのような脳みそでいつも、いつも、牧場の状態が良くなるためには何が一番必要なのだろうかと考えています。そして、小生の拙い限られた経験から、小生なりの回答を持つようになりました。

素牛、エサの種類、飼養管理方法、衛生対策などなど・・・

確かに大切な要因ですが、上記のようなものではありません。

すべての牧場にあてはまる、本質的な「究極の方法」は何だろうかと考えたところ、この2つであることは間違いないと確信するに至りました。

それは何かといいますと・・・

その1 3Sの徹底

その2 PDCAサイクルの回転

この2つになります。

なんだ、そんな事かと思われそうですが、実は徹底できているところは多くありません。様々な事情により、十分にできていないところがほとんどです。

まずは3S。
整理、整頓、清潔の頭文字をとって3Sと言います。

牧場の新旧は関係ありません。常にこの3Sを意識して出来ているところはやはり牧場の状態が良い傾向が高いと思います。風水の世界でもこの3Sを徹底することは最重要項目です。ちょっとスピリチュアルな感じですが、運気という目に見えないものにも大きな影響があるように思っています。
多くの牧場を見ている獣医さんは、牧場に入っただけで何となく状態が良いのか悪いのかわかります。3Sを徹底して「貧乏神」を追い出して、「福の神」を牧場に呼び込んでください。

次はPDCAサイクルの回転

PDCAサイクルとは以前のコラムでもお話しましたが、P:Plan(計画)を立て、D:Do(実行)し、C:Check(検証)して、A:Action(改善)することを繰り返し実施していくことになります。

ほとんどの牧場はこのPDCAサイクルを意識して回していません。普段からこのPDCAサイクルを何とか回すようにしてください。プランはなんでも良いです。どんなプランでもいいから、意識してこのPDCAサイクルを一回転でも回してみてください。様々な状況があると思いますが、小生は究極、このPDCAサイクルを必死に回すしかないと思っています。

蓮沼先生は偉そうに簡単に言いますね~
じゃあ、蓮沼先生はしっかりとできているのですか!!!
どうなんですか!!!(机バンバンバン!)

ス、スミマセン、出来ていません。

診療車の中を見れば、3Sなんて恥ずかしくて言えません。
PDCAサイクルは何とか少しですが回しています。ただ、まだまだ十分とはお世辞にも言えるような状態ではありません。もっとやらなくては!

実は今の時代、農家さんだけでなく獣医さんも薬屋さんもエサ屋さんも全員このPDCAサイクルを回すことが必要です。回さないとヤバいです。マジで。

世界が激しく変わる中で、農家さんと一緒に自分もしっかりと3SとPDCAサイクルを意識して今後も取り組んでいきたいと思います。

ちなみにシェパードの事務所は常に3Sが徹底されていますが、これはすべて事務のTちゃんのおかげです。感謝!!!
 
 
 
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【骨軟症】どんな特徴があるの?

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