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蓮沼浩のコラム
第750話:獣医師の誓い―95年宣言

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2023年10月10日

日本だけでなく、世界情勢が大きく動いています。田舎鼻糞獣医師の小生は唯々その大きな動きに翻弄されまくり、未来はわからないのに、日々あ~でもない、こ~でもないと自問自答しています。

そのような中、ふとある方の言葉が思い浮かびました。

「色々と悩む時こそ、その理念に立ち返るべきだと思うよ」

小生はお稽古事をしているのですが、その理念に「剣の理法の修練による人間形成の道である」という文言があります。人間形成というものがすべてにおいての第一義であり、お師匠様から、日々厳しくご指導をしてもらっています。まだまだ道半ばであり先は見えませんが、稽古、試合、審査などなど、すべてにおいて結果の如何にかかわらず未熟者なりに人間形成というものを中心に取り組んでいます。

では、獣医師には何か理念があるのか??

実は日本獣医師会は1995年6月に「獣医師の誓い―95年宣言」という獣医師倫理綱領を発表しています。


(一応部屋の壁にいつも見えるように貼っているのですが・・・)

獣医師の誓い―95年宣言

人類は、地球の環境を保全し、他の生物と調和を図る責任をもっている。特に獣医師は、動物の健康に責任を有するとともに、人の健康についても密接に関わる役割を担っており、人と動物が共存できる環境を築く立場にある。

獣医師は、また、人々がうるおいのある豊かな生活を楽しむことができるよう、広範多岐にわたる専門領域において、社会の要請に積極的に応えていく必要がある。

獣医師は、このような重大な社会的使命をはたすことを誇りとし、自らの生活をも心豊かにすることができるよう、高い見識と厳正な態度で職務を遂行しなければならない。

獣医師の誓いの前半部分に獣医師の理念がこのように定義されています。
なかなか範囲が広いですが、小生はいつも人々(農家さん)がうるおいのある豊かな生活を楽しむことができるように、少しでもお役にたてることができたらいいなと思っています。

しかし現実は日々ぶーぶー文句を言い、人間形成などそっちのけで、獣医師の誓いなどすっかり忘れています。

誓いの中に「良識ある社会人としての人格と教養を一層高めて、専門職としてふさわしい言動を心がける」とありますが、疲れた、眠み~~~、きっつ~~~、だり~~~、訳わからん!!何でよ!!知らんがな!!マジかよ!!嘘やろ!!などなどふさわしくない言動を連発し、人間形成など程遠いのが現実です。
 
 
 
 
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こんにちわ~ 臍動脈(臍動脈遺残)

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