2023年9月8日 9月に入りましたが、残暑が厳しいですね。人も牛も暑熱対策を引き続き行っていきましょう。 前回のコラムでは、初回授精から最終授精の間に起こった発情を何回発見することができたかを表す「発情発見率」についてご紹介しました。この指標が時間要素も含まれているため、効率の良い繁殖管理を行う上で重要な指標です。 さて、今回のコラムではこれまでのコラムで紹介した受胎率と発情発見率を組み合わせた指標である妊娠率について紹介します。 ある農家さんに3頭の(ウシA、ウシB、ウシC)の繁殖母牛がいたとします。 この農家さんの発情発見率は63%です。発情発見率の具体的な計算方法は前回のコラムをご覧ください。また、この農家さんの受胎率は(3頭)÷(5回)× 100 = 60%です。 妊娠率を月毎、3ヶ月毎、半年毎、1年毎と算出し、比較することによって、現在や過去の繁殖状況を把握する助けになります。 次回からのコラムでは、妊娠率を上げるためにはどうしたらよいかについてお話します。 |