2023年8月29日 直腸検査用手袋は獣医さんにとって必須のアイテムになります。牛の獣医さんであれば、ほとんどの方が使っているのではないでしょうか? 「ちょくて」「ちょっけんてぶくろ」などといつも呼ばれています。 小生は愛情をこめて「ちょくて」とよく言っています。 この直腸検査用手袋は実は汎用性があります。もちろん直腸検査をする時に使うのですが、それ以外に以下のような使い方があります。 ・お産や手術、剖検時の上腕部から手の先までの保護 もちろん、これ以外にも様々な使い方があると思います。ロープやひもがなかったので点滴をつるすのに使ったりしたこともあります。 診療時に小生はいつもこの直腸検査用手袋をポーチやポケットに無造作に突っ込んでいます。沢山使うときは何枚もベルトにぶら下げたりもしています。 そんな折、ある牧場のスタッフさん、小生が直腸検査をしようとするのをみて「先生、どうぞ」とスッと手袋を渡してくれました。 その直腸検査用手袋はきれいにほどけやすいように結んでありました。そして、何枚も結んだ直腸検査用手袋がスタッフさんのきれいにウエストポーチの中に入っていました。 流れるような、ごく自然な動作から出てきたきれいな直腸検査用手袋。「お主、出来るな!!」小生感動してしまいました。直腸検査用手袋の出し方、装着の仕方ひとつとっても実はその人のレベルがわかります。小生、まだまだ修行の身です。 「俺もやろ!」と速攻で思いました。 それにしても、直腸検査用手袋は凄いアイテムです。 いつも雑に扱っててごめんなさい。 前の記事 第743話:牛のサルモネラ症 | 次の記事 第745話:子取り用めす牛(繁殖牛)の飼養戸数 |