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蓮沼浩のコラム
第742話:輸出目標達成できるのか・・・

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2023年8月15日

小生は日本の肉用牛の牛肉を世界に輸出することが非常に重要であると考えています。本当に官民挙げて、かなり頑張って世界にプロモートしています。本当に凄いです。様々な取り組みを調べてみると、本当に小生が獣医師になったころと隔世の感があります。

2022年の牛肉の輸出総額は520億円。2015年の輸出額は110億円です。2010年ごろは40億円程度だったのでこの10年ちょっとで10倍以上に輸出額が増えています。本当に順調に輸出が増えてきています。

国は2025年目標数値を1600億円に設定しています。
あと2年半で約3倍なり。す、すげ~~~!

2030年目標は3600億円。
あと7年半で約7倍なり。ひ、ひえ~~~!

ちなみに、2021年の牛肉の輸入量は4000億円程度です。ちょうど半々ぐらいになるのでしょうか。

とにかく、これから輸出量は相当増えてきます。是非とも順調に輸出が伸びてほしいのですが・・・

しかし、ここにきてなかなか難しい問題が出てきています。

輸出拡大実行戦略に定める主な取り組みのなかの「中国等向け輸出解禁協議の加速化」になります。今のご時世、なかなか加速化するのが難しい状況になっています。日本酒の輸出量が落ちてきていることも少々気になります。

世界情勢は日々大きく変化しています。本当に難しい問題が山積しています。しっちゃかめっちゃかになっているような気が・・・

小生、ある会社の方に「会社の経営戦略はどのくらい先を見据えて立てていくのですか?」と質問したところ2年という回答がありました。5年でも予測することはほぼ不可能とのこと。10年なんて、もってのほか。

「数年後は和牛が足りなくなる」という話を時々耳にします。

今はとてもじゃないけど信じられませんが、おおきな方向性が決まっているので、現状に翻弄されながら、その時その時でベストを尽くして世知辛い世の中を生きていくしかないようです。

 
 
 
 
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