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笹崎直哉のコラム
佐々畜産で研修して その1

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2023年7月15日

お疲れ様です。シェパードの笹崎です。皆様いかがお過ごしでしょうか。久しぶりの投稿になります。早いものでシェパードに入社し、7年が過ぎました。私事となりますが、今月いっぱいでシェパードを卒業することになりました。学生の頃から今日に至るまで「実家で和牛の肥育をしてみたいなぁ」という考えが抜けず、卒業後は実家に戻り、牛飼いを勉強しつつやお世話になっている近隣の農家さんの往診や繁殖検診などでお役に立てればと考えております。7年間シェパードで経験したことを忘れずにそして常に感謝の気持ちをもって長野で精進して参ります。今までこんな未熟な私を支えて下さった皆様、本当にありがとうございました。今後とも応援の方よろしくお願いいたします。

今回、長野に戻り牛飼いを始めるにあたって一度牛飼いを勉強させていただきたいという私の勝手な希望で5日間ほど熊本県菊池市にある佐々畜産で研修させていただきました。
すでにご存知の方がいらっしゃると思いますが、佐々畜産の代表取締役である佐々隆文先生はシェパードの卒業生です。シェパードのホームページにも掲載済ですが、先生は2010年3月にシェパードを卒業し、ご実家の佐々畜産を継承され、同時にルーメン家畜診療所を開設されました。今では「養牛の友」や「肉牛ジャーナル」をはじめとした肉用牛専門誌の執筆や講演、農場コンサルティングなども手掛けており、忙しい日々を送られています。個体診療や繁殖検診の部門では熊本家畜診療所の深水先生とチームを組んでやられており、今回の研修では深水先生にも大変お世話になりました。また牧場スタッフさんも温かく迎えて下さり、嫌な顔一つせず懇切丁寧に教えてくださいました。本当にありがとうございました。

佐々畜産のホームページには「スタッフさんへの福利厚生を含めた待遇を毎年改善し、自信を持って次世代へと事業継承できる日本一の肥育農場を目指しています」と掲載されています。その文章の通り、佐々先生は常に牛飼いに対し誇りをもっているように感じました。昔学校の先生に「誰に見られても恥ずかしくない生きかたをしろ」と言われたことがありますが、佐々先生は牛飼いとしても獣医師としても自信をもって正々堂々向き合っている先生だと随行した5日間で感じました。お陰様で刺激を沢山いただき、毎日新鮮な気持ちで学ぶことができました。

そんな先生のもとで学んだことを今後コラムで紹介させていただこうと思います。次回からは一日の研修の流れを簡単に説明した後、牛飼い、個体診療、繁殖検診の3つを本題とし、紹介させていただきます。

つづく

 
 
 
 
今週の動画
シース管と使った採尿

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