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第398話「タネつけてたかも!」 |
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2023年7月6日
ちょっと驚くべき事案が発生したので報告がてらコラムを書いています。
「発情がよく分からないから卵巣チェックしてくれ」と依頼を受けて10日ほど前に藤﨑獣医師が治療をしていた牛でした。その牛の再診日だったので、エコー検査をしたところ黄体もいいサイズのものがあり、主席卵胞も同じ側の卵巣に確認できました。PGを打てば3日後に発情が来そうだな…と思い、畜主に連絡したところ、事件が起こりました。
「あら?そん牛はもうタネつけとらんかったかね!?」
との返答がありました。まさかの展開です。
さらに「あー。どげんじゃったかねー。」と記憶があいまいなご様子です。
結局、農作業が終わったら確認をするようお願いし、もし種付けしていなければホルモン剤の注射をしに改めて訪問することにしました。
牛舎にいないことが多く、普段から電話で連絡を取ることが多い方だったのですが、処置前に連絡をしておいて本当によかったです。いつも農場にいらっしゃる方であれば、再診牛を伝えた際に種をつけたかどうかを聞くことができますが、いない場合は診察後に報告することが多いです。電話もつながりにくい方だったので、今回はすぐに連絡が取れて本当によかったです。
ちなみに…結局タネはつけておらず改めて牧場を訪問する運びとなりました。記憶というものは曖昧なところもありますから、やはり繁殖情報をすぐに確認できるアプリやノートがある方がいいですね。
今週の動画
[採血] 採血っていつするの?
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