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蓮沼浩のコラム
第730話:意外と車内温度が高い!

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2023年5月16日

先日診療車に搭載していたBoviLabの結果表示に『Temperature higher』との表示がでていました。これは「高温」という意味で、検査結果に温度による影響がでる可能性があるという内容です。

あれ?なんでだろう???
今は春だし、外はそんなに熱くないぞ?

装置の適正使用温度は5℃~32℃になっています。
いくら何でも、さすがに32℃は超えていないでしょ!!
外気温は20℃程度で非常に過ごしやすい温度だもん!

と、不思議だなあと思っていたら、メーカーの方からJAFが測定した社内温度のデータを紹介していただきました。
https://jaf.or.jp/common/safety-drive/car-learning/user-test/temperature/spring.

●各部測定箇所別/ピーク時の温度と時間

(1)ダッシュボード付近 …… 70.8 ℃(時間:11時50分頃)
(2)車内温度(運転席の顔付近) …… 48.7℃(時間:14時10分頃)
(3)測定日の外気温 …… 23.3 ℃(時間:13時40分頃)
(4)フロントガラス付近 …… 57.7℃(時間:11時50分頃)

こ、これは!!!

小生が思っている以上に診療車の中の温度は高くなっています。真夏には注意しているのですが、まさか春先でこのような温度になっているとは驚きです。

車内に子供を残したままで熱中症に子供がなってしまい、大変なことになった事例が毎年のようにあります。外はそこまで暑くないから大丈夫だろうと油断しているととんでもないことになる可能性があります。とにかく注意しなくてはいけません。地域によりますが、獣医師も夏場だけでなく、春から車内温度には十分注意して、薬品や機材を取り扱う必要がありそうですね。

そういえば、真夏は車内温度が普通に50℃超えていたもんな・・・・。
嗚呼、今年の夏も暑そうだ~~~~~。

 
 
 
 
今週の動画
哺乳と唾液について考えてみました

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