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蓮沼浩のコラム
第726話:新たなる方向性の検討

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2023年4月13日

最近AIに関する報道をよく見るようになりました。ただ、世界中で規制の動きが強くなってきてもいます。それだけ、AIの持つ威力が強力なのでしょう。AIを使いこなす側に回るか、AIに使われる側になるか。今後の大きなテーマのような気もします。

なかなか鳥インフルエンザが終息しません。本当に大変な問題です。今シーズンは日本全国で多くの農場で発生がありました。小生の住んでいる出水市でも発生があり、大変な状態になっていました。徹底的に衛生対策を実施しているのに発生してしまうと、どのように対応してよいのかわからなくなってきてしまいます。大変強力なウイルスであり、防除が難しいです。これからの対応をどのようにしていくのか。本当に日本の畜産業の根幹に係る問題だと思います。そしてこれは日本の食料問題にも大きな影響を与える問題です。

そのような中、農林水産省が養鶏場の中で鶏舎ごとに別々の衛生区域と判断して牧場全体の殺処分を行わない方向性ができないか検討しているという報道がありました。まだまだ難しい問題が多々あると思いますが、非常に重要なポイントだと小生は思います。そしてこれは養鶏だけではなく養豚、そして「牛飼い」の世界にとっても非常に重要なポイントだと思います。なんとかうまい方策を構築していただきたいと切に願います。

今、日本はポスト・コロナのステージに入り、インバウンド等海外との接触が増えてきます。HPAIやCSFだけではなく、ASFやFMDなどの脅威も今後高まってくると考えられます。日々衛生管理を徹底していくことはもちろん大切ですが、それだけではない今回のような新しい方向性も模索していく必要があると小生は思っています。
 
 
 
 
今週の動画
BoviLab use 2 (現場でBoviLabを使ってみよう! その2)

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