(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
加地永理奈のコラム
ジェネリック

コラム一覧に戻る

2023年2月22日

先日花粉の薬を病院でもらってきました。大学生のときに、花粉症が市販の薬ではおさまらなくなり、そこから病院で出してもらう薬を使っています。
薬局で薬を受け取る際に、「同じものでジェネリックがあるので、そちらをお出ししても良いですか?」と聞かれました。この質問皆さんもよく聞かれると思うのですが、私はいつもジェネリックの方をもらっています。

ジェネリックとは別名、後発医薬品です。もともとある先発医薬品と同じ主成分、同じ用法用量で同じ効果が得られるもので、先発医薬品の特許が切れるときに販売が始まります。
新しい薬は、販売されるようになるまで基礎研究、臨床試験などたくさんの実験と試験を経ていて、それら全てをクリアしてその有効性や安全性が確保されたものだけが販売されています。その特許は20-25年続きます。
一方でジェネリックはもともとわかっている有効成分を使うため、研究開発にかかる期間も費用もグッと抑えられています。そのため安価で提供できるのです。
違いはというと、添加剤が変わっていたり、色や形が変わっていたりします。それで品質が落ちるということではなく、服用のしやすさや見た目などで工夫がされています。

牛など動物用の薬でもジェネリックは存在します。先日も動物用医薬品販売の方からジェネリックが出たとご案内がありお話を伺いました。
使いたいけど価格が高くて少し渋ってしまうような薬が、ジェネリックにより安価で飼い主さんにご提供できると、治療でも使いやすくなりますね。
 
 
 
 
今週の動画
ナックル子牛 副木固定にチャレンジ

|