2023年1月24日 獣医さんは時間があれば論文を読んだり、様々な獣医学や畜産関係の雑誌に目を通したりしています。気になる症例がいれば症例報告を探したりして情報を集めます。他の獣医さんに話を聞いたりもします。しかし、現場ではそのような「知識」などお構いなしに、難しい症例や問題が沢山出てきます。診断がうまくつかないときもありますし、診断がついて治療しても全く良くならない場合もあります。もちろん診療以外の難しいことも沢山あります。 どうしたらよいのだろうか・・・・ 「知能」とは、「答えの有る問い」に対して、早く正しい答えを見出す能力のこと 小生の師事するT先生の言葉になります。 本当に世の中には「答えのない問い」が沢山あります。簡単に答えを得ることができれば、それは本当に楽なことなのです。「そんなものさ」と「割り切り」をすることも精神的には楽です。しかし多くの「答えのない問い」を絶えず問い続けることは非常に難しく、時に苦しくもあります。ただ、小生はこの「答えのない問い」を問い続けることは非常に重要なことだといつも思っています。 あの症例はなんであのような状態になったのだろう、原因は何なのだろう・・・ これからの時代「知性」というものが非常に重要になってくると考えています。 もちろん小生は本当に超未熟な田舎鼻糞芋獣医師。修行の身でございます。 前の記事 第717話:視点を変えてみる | 次の記事 第719話:牛の頭数 |