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松本大策のコラム
なんかもったいなくない?

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2023年1月16日

 つい先日クリスマスだお正月だと思っていたのに早いものですね。もう今年も1月の半分が過ぎてしまいました。

 昨年は、コロナウィルスやウクライナの戦争、それから獣医師として、個人的には、円安による輸入穀物ならびに粗飼料の値上げと景気後退に伴う消費低迷のダブルパンチで、畜産経営の悪化が、本当に重苦しい年だったと思います。

 僕の診療範疇ではありませんが、養鶏業の方々にとっては、過去最多の鳥インフルエンザの猛威で本当に苦しいと思います。

 さて、ここからが今回の本題なのですが、まったくの素人考えによる疑問を書かせていただきます、

 今年の 1月10日時点で殺処分羽数が 1,000万羽を超えて(過去最高)いるとの報道がなされていました。そのうちの9割は産卵鶏ということですが、おかげで価格の優等生と言われる卵の値上がりも必死でしょう。

 価格もともかく、この資源のない日本で、こんなにたくさんの無駄死にを生んでいいんだろうか?ということが頭から離れません。せめて一部の殺処分の鳥を高圧煮沸などで食肉にできないものでしょうか?
 安全に食肉に加工するにも、またその恩恵を受ける農場を公平にするにも、さまざまな解決策が必要でしょう。しかしながら、毎年こうやって殺処分して埋めることを繰り返すなら、少しずつでも無駄にしない方法を考えていくべきかと思うのですが。
 
 
 
 
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