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加地永理奈のコラム
お産餅断面

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2023年1月11日

まだ「2023」に書き慣れません。今年もよろしくお願いいたします。
年末、分娩予定日を過ぎてもなかなか生まれなかった子牛がいました。サイズも大きく心配していたのですが、分娩誘起をかけたらめでたいことに?お産餅と一緒に出てきてくれました。
私はそのお産には立ち会うことができなかったのですが、お産餅をテイクアウトできるように農家さんが包んでくださったので、後日事務所に持ち帰っていじってみました(^^)触ってみたいという私の好奇心に優しく対応してくださる方で感謝しています。

いじってみたとはいえ、少し触って切ってみただけなのですが、断面はこのようになっていました。

中も外側と同じ色をしているかと思ったのですが、茶色のは外側だけで、中は全て白っぽくなっていました。白い実質と半透明の膜のようです。それとも時間の経過外側だけ変色してしまったのでしょうか。直後の写真と比べると少し茶色くなっているような気がします。

お産餅(胎餅)は、胎子の排泄物、脂質、尿膜細胞の残渣などで構成されているそうです。やはり排泄物の塊であるために、外側が空気に触れ酸化して茶色くなったのでしょうか。それなのに特有な臭いはしないというのは不思議です。そしてぷにぷにでした。

 
 
 
 
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