2023年1月10日 クリスマス、年末、正月。あっという間に過ぎ去りました。 昨年の12月20日、政府は経済安全保障推進法に基づき、安定供給を確保する「特定重要物質」を11分野指定しました。ではこの11の物資とは何ぞや?と思い見てみますと・・・ 1. 抗菌性物質製剤 以上の11分野になります。 例えば半導体。エコーなどの電子機器を購入しようとしたら、とにかく納期が滅茶苦茶長く、びっくりしました。何とか購入できましたが、本当に買えるのか心配になりました。車や電化製品など納期未定がザラにあるようです。 抗菌性物質製剤では一部のβラクタム系抗生物質が買えなくなってしまいました。抗菌薬以外でも、多くの薬品が欠品や製造中止となっています。本当に数年前には考えられない事です。 肥料は値段が爆上がり。国内農業への影響はかなり大きくなりそうです。世界的にも大きな影響がでているようで、飼料や粗飼料価格だけでなく食品価格にも今後影響がかなりでてくると思います。 これらの11物質は政府が「国民の生存に必要不可欠なもしくは広く国民生活もしくは経済活動が依拠している重要な物質又はその生産に必要な原材料等」と定義しているように非常に重要なものになります。今後様々な対応がとられていきますが、基本は「供給網の強靭化」と「依存低減」の二正面作戦になります。 では、小生のような田舎鼻糞獣医師は何ができるのか?? 「供給網の強靭化」には全く小生は役に立ちません。できるのは「依存低減」になります。 小生、今年もおそらく眩暈のするようなことや、心が折れそうになることがあるかと思いますが、利他の心をもって粛々とやるべきことをやっていきます。本年も何卒よろしくお願いいたします。 前の記事 第715話:お肉の評価雑感 | 次の記事 第717話:視点を変えてみる |