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すみません、今回は3年ほど前からお世話になっている北海道の静内の牛飼いさんの取り組みについて少しご紹介したいと思います。というのも、ちょっと閉塞感のある和牛で世界の1つの方向性を示しているのではないか、と感じているからです。 静内は、元々競走馬の産地でしたが、競走馬の世界が不景気になってきたときに「よし、これからは牛で行こう!」と立ち上がった、大変歴史の新しい地域です。 4年前に4個の農場で和牛繁殖を始めて、当時120頭からスタートした母牛が、リーダーの渡辺さんや泊さんが農協や普及センターなどを巻き込んで、いまでは31個で630頭まで(たった4年で)増頭されたのです。 その先進的な考え方の1つにHACCPの導入や、子牛のセリ出荷の際に添付する「こだわり証明(写真2)」があります。安心して肥育農家さんが購入出来るように、病気や薬剤残留のない証明書(証明する病気はこれからも増やします)を付けているのです。また、「牛歩」と牛のデータベースを合体させて、農協やNOSAI、普及センターとデータ共有する取り組みも初めていらっしゃいます。 僕が感動しているのは、家畜保険衛生所や普及センターなどの道職員や農協の指導員さん、NOSAIのすばらしい獣医さん、などとの連携がとてもよく取れているということです。地域のリーダーの大切さ、農家さん主導の威力をあらためて感じた次第です。 いろいろとご紹介したいのですが、おそらく農水省の事例発表で紹介されることになるでしょうから、僕は軽くご紹介だけにしときます。次に行くときには他の方の実名を出していいか(公務員の方とか、いきなり出しちゃマズイでしょ?)聞いて、もっと詳しくご紹介します。 |