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疥癬症自体はダニの感染によるアレルギー性皮膚炎ですが、皮膚の免疫抵抗性が低下するため、細菌の二次感染を引き起こすことがあります。そうなると化膿性の皮膚炎を起こし、さらに進行するとフレグモーネといって化膿が筋肉などの組織の隙間を広がって行き、足首や中足部から大腿部の方まで進行します。早期でしたら抗生物質(ベテシリンとか結晶ペニシリンなどの出荷規制の短いもの)とデキサメサゾンなどの消炎剤で治療して行きますが、重症になると何度も繰り返して足がはれますし、繰り返すたびに治療効果も低くなりますし腫脹もひどくなっていきます。 僕も、何度も治療を繰り返した挙句に結局再発を繰り返し、出荷したら半丸(枝肉の右側全部)廃棄になったことがあります。 ですから疥癬症を見つけたら、最初でバイチコールなどを塗布した上で予防的に抗生剤を投与するか、皮膚炎が治るまでクリアキルの100倍液などで消毒を続ける、などの措置をとっておいたほうが安全です。
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