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笹崎直哉のコラム
冬季における哺乳~その1~

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2022年12月13日

皆様お疲れ様です。今月の出張で哺育期についてのご相談を頂きましたので、その内容をコラムにて紹介しようと思います。
◎冬になってから哺育期の牛が痩せてきた
というお悩みでした。哺育方法(人工哺乳、自然哺乳)によって対策内容が異なりますが、農家さんとの情報交換を実施後にいくつか提案させていただきました。ポイントは「冬季は気温低下によりエネルギーをより多く消耗するため、その分を補充すること」です。また追加で離乳前の注意点についてもお話ししました。
提案内容をざっくりまとめますと、、、
●ミルク増量
※高蛋白、低脂肪乳(いわゆる強化哺育用代用乳)など、いろいろな代用乳があるので成分表などをみて具体的な量を決める

●哺乳期間の延長

●油脂(脂肪酸カルシウム)の補助的な使用

●水温と衛生度の確認

●親牛の増し飼い(※自然哺育の場合)

●生菌剤の使用

●離乳までのワクチンの接種内容
※鼻腔内投与型ワクチン、注射型ワクチンの接種など

●離乳して群飼する前のカーフジャケットやネックウォーマーの洗浄

細かくなりましたが以上になります。次回のコラムでその詳細についてお話ししますね。

 
 
 
 
今週の動画
尾にくっついた石?

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