2022年12月6日 あっという間に12月に入りました。おそらく・・・すぐに年を越すのでしょう。師走は本当に毎年時間が過ぎるのがいつもに増して早いのでびっくりします。 国土交通省は12月5日にドローンの有人地帯での目視外飛行(レベル4飛行)が可能となるように規制を緩和しました。また、日本の農産物輸出額が過去最高の速さで1兆円を超えたとの話もでていました。どちらも「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画」に記載されている内容です。このような形で様々なことが今後も着々と進んでいくのでしょう。 では、産業動物獣医師にとって重要な点は何か? 「まん延防止措置を迅速・適切に実施するため、2022年度に飼養衛生管理基準の遵守情報活用システムの開発を開始する」と記載されています。 遵守情報活用システムというものがいかなるものか、小生は詳しく知りません。しかし、今後は間違いなく飼養衛生管理基準の徹底が重要になってくると思われます。 ただ・・・・病原性微生物は非常に手強いです。今現在も、養鶏業では鳥インフルエンザの防疫に多大な労力がそそがれています。獣医師の小生の目からみても、農場や農場以外でも最高レベルの防疫体制をとり頑張っています。飼養衛生管理基準を遵守するなど当たり前のレベルで、さらにそれ以上の体制を構築しています。しかし・・・・それでも発生してしまいます。 牛さんの世界ではマイコプラズマ・ボビスなど、なかなか牧場をクリーンにすることが難しい疾病もあります。衛生対策が非常に重要なのはどこの農場も百も承知なのですが、理想と現実のギャップもあります。ここ最近ではサルモネラ症などがかなり広がっている地域もあります。今後は海外からのインバウンドも増えてきます。海外悪性伝染病に関してはさらに注意が必要になります。 伝染病対策はひとさまの世界も含めて非常に重要なポイントに今後もなっていくことは間違いありません。 |