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蓮沼浩のコラム
第712話:新しい資本主義 その2

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2022年11月22日

久しぶりにフナ釣りの例会に参加いたしました。生意気にもひそかに優勝狙って頑張ったのですが、先輩方との力の差は歴然としており、圧倒的大差でビリでした。何とか一枚あげることができたのが唯一の救いでした。明らかに稽古不足ですね・・・。

新しい資本主義の内容は多岐にわたり、小生ごときではなかなか理解が難しい点が多々あります。しかし、国家がこれからの方向性を示していることは非常に重要なポイントです。実際に5年間を目途とする工程表がつくられています。読んでみると、かなり具体的な方向性が書かれています。読んでいてとても不思議な気持ちになりました。
例えば、グランドデザインのフォローアップには「空飛ぶクルマ」という項目があり、2023年度末までに空飛ぶクルマが離着陸できる空港や場外離着陸場の要件を整備するとか、空飛ぶクルマの機体や運航の安全基準及び操縦者の技能証明基準を整備するなどと書いてあります。2025年の大阪・関西万博の時に車は空を飛んでいるそうです。結構近いじゃないですか。車の自動運転には注目していましたが、気が付かないうちにとんでもないことになっていました。ドローンが出てきた時にもビックリ仰天しましたが、それどころではなさそうです。
様々な取り組みの進行状況について、毎年PDCAサイクルを回していくと記載されています。PDCAサイクルは強力です。着々と進んでいくのでしょう。
この中で小生のかかわっている肉用牛に関係しそうなところを探してみると、思った通り「農林水産物・食品の輸出拡大」という項目がありました。やはり輸出は重要なポイントになっています。いろいろ具体的に書いてあります。輸出拡大のために、様々な方面から取り組むことがわかります。2030年には5兆円の輸出額を目標にしています。まずは2025年2兆円達成が当面の目標になります。
その他に畜産の生産基盤強化のために行う支援の内容をみると以下のものがありました。

・ 和牛増頭
・ 省力化機械・ICT導入
・ 新規就農者投資
・ 飼料生産を担う外部支援組織の育成
・ 食肉輸出施設整備
・ 良質な堆肥の生産・広域流通
・ 飼料用とうもろこし、稲わら等の国産飼料の生産・利用拡大

日本という国家は、畜産業に対してこのような方向性で支援していくのか~。

色々と大変な世の中ですが、頭の片隅にいれておくと何かのヒントになるかもしれませんね。

 
 
 
 
今週の動画
When should we check cattle’s mouth ? どんなときに口腔内検査する?

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