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戸田克樹のコラム
第376話「肺炎注意報!」

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2022年12月1日

急に寒くなってきました。先週は汗をかいていたんです!半袖でもちょうどいいくらいだったんです!日中は窓を開けて運転していたんです!なのに…急に寒くなってきました。今日はジャケットを着ているのに風が冷たくてネックウォーマーも装着した次第であります。急に冬が始まりました。

そんな中、「呼吸がおかしい」という連絡を受けて急いで往診に。牧場につくと、こんな寒いのに努力性呼吸(肩を揺らしながら呼吸をする様子)で食欲廃絶…。まるで熱中症のような呼吸様式です。さらにライトを当ててみると縮瞳が弱くビタミンA欠乏症もありそうな牛でした。口の周りに泡沫はなかったのですが、「この気温でこの呼吸様式はまずい」と判断し、診断書を書いて翌日に出荷してもらうことになりました。

そして、間に合いませんでした。
出荷を前に死亡してしまったのです。急激な気温差は肺炎を急激に悪化させることがあります。寒さに慣れてくれば、こうしたケースは少なくなるのですが、やはり「急な変化」は状態の急変につながることも多いです。今一度、牛群の観察を、特に肺炎で長く治療したような牛はよくよく観察するようお願いします。


 
 
 
 
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