2022年4月18日 耳標についている10桁の個体識別番号からその牛の生年月日を知ることができますよね。特に私たち獣医師は「診断書」を作成するときにその牛の生年月日を調べなければならないので、よく10桁検索を行います。診断書は重症疾病で緊急出荷をしなければいけない場合や導入牛に異常があった場合に作成することが多いので、作成する機会は少なければ少ないほどいいですが…。 さて、生年月日を調べると、その牛や畜主にまつわるドラマを感じることがあります。たとえば12/31が出生日だと、「年末に家族でゆっくりしているときにお父ちゃんがちょこちょこ牛舎に足を運んでお産の進捗状況を確認しにいったのかな」と勝手に想像してしまいます。出生地が雪国であれば頭の中には吹雪のシーンが背景として設定されていますね。 どの牛にもついている黄色い10桁耳標は見慣れたものではありますが、そこから知ることができる牛の人生(牛生?)にはやはり様々なドラマがあるように感じてしまう今日この頃です。 前の記事 第360話「いまこそマニュアル化をすすめよう」 | 次の記事 第362話「立ち会っていろいろ聞いてみよう」 |