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戸田克樹のコラム
第362話「立ち会っていろいろ聞いてみよう」

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2022年5月2日

堆肥を乗せたトラックが散歩中に横切ったとき、息子は「いいにおいだね~」と言いました。
いっしょに寝るときに私の枕に顔をうずめたとき、息子は「くしゃいね~」と言いました。

息子の嗅覚によると、【戸田の頭皮のにおい>堆肥のかおり】となります。
ショックです!

さて、皆さんの牧場にはかかりつけの獣医師はいらっしゃいますか?その獣医師が治療に来た際にお話しする機会を設けていますか?また、獣医師の診察に立ち会うようにしていますか?獣医師と話す、獣医師の診察に立ち会う、という行為はぜひおすすめしたいので、今回コラムに書いてみることにしました。

獣医師は周囲の牧場も往診していますから、いろいろな情報をもっています。「最近〇〇(病名)が流行っているよ」と聞けば、その疾病対策を始めた方がよいかもしれません。さらに、成功例をいくつか実際に見ているので、「〇〇というやり方で牛群管理してみたら?」と牛の管理についてアドバイスがもらえるかもしれません。また、普段気になっていることを質問してみてもいいですね。可能であれば診察時に聴診器を借りて獣医師が異常だと判断した音を聞かせてもらったり、直腸検査や触診などを行った際には何がおかしいのかを聞いて同じように触ってみたりしてもいいですね。

業務も多く、なかなか時間を作るのも難しいとは思いますが、「獣医師が来たらいろいろ教えてもらおう」と少しだけアクションを起こしてみるのもよいのではないでしょうか。こうしたことを繰り返すうちに、勝手に知識が更新され、牛を見る目や意識も気づかないうちに変わってくるかもしれません。

獣医師が忙しそうにしているときはゆっくり会話する暇はないでしょうが(笑)、互いに余裕があるときは診察のときや診察後にでも雑談などを通して情報交換や知識の吸収を行ってみてはいかがでしょうか。

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