(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
戸田克樹のコラム
第360話「いまこそマニュアル化をすすめよう」

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2022年4月4日

春ですね。
新規採用や部署移動などでチームに新しいスタッフが加わった牧場も多いのではないでしょうか。新たなスタッフが参加すると、牧場のことを1から教えてあげなければいけません。仕事のスケジュール、道具の場所、経口薬などの保管方法や投与の仕方、牛の見方やエサ・ミルクの給与方法など。それぞれの牧場で独自のやり方があるでしょうから、それをひとつひとつ教えていかなければいけません。

「自分の仕事で十分忙しいのに教育にあてられる時間なんて取れないよ…」
という教える側の悩みもあるかもしれません。
「なかなか覚えられずに何度も聞いてしまう。どうしよう…」
という教わる側の悩みもあるかもしれません。

それを解決するのが牧場マニュアルだと思います。
・ミルクの希釈方法や温度、月齢別の増量のやり方をまとめておく
・添加剤の給与量を一覧にしておく
・月齢ごとのエサの増やし方をまとめておく
・病気の牛の特徴を写真つきでまとめておく
など、新たに加わったスタッフが疑問に思う、あるいは分からないことをまとめておくことをおすすめします。そして、まとめたものは事務所に大切に保管…しておくことも大切なのですが、ぜひ【作業を行う場所・よく目につく場所】に掲示しておきましょう。1度や2度ではなかなか覚えられないですが、何回も見ておけば「覚えないと!」と力まなくても自然と覚えていくものです。これで新人さんも立派な一人前のスタッフへと成長していくことでしょう!!!

作るのは面倒ですが、1度つくってしまえば同じことを何回も教える手間は省けます。そしてそのマニュアルは来年も再来年も使えるはずです(微調整が必要なものはあるかもしれませんが)。何なら新人さんと一緒に作るのもいいかもしれませんね。作りながら覚えていくことができるかもしれません。

藤﨑獣医師の教育のために、私もマニュアルを作成中です!
藤﨑、手伝って!!!!!!!!(泣)

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