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蓮沼浩のコラム
第270話: タ、タマが残っとる・・・・(その4)

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2012年3月22日

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 さて今回からは去勢してあるはずなのにうまく去勢ができていない場合についていろいろとお話ししてみようと思います。この去勢してあるはずなのにうまく去勢できていない場合はほとんどが非観血的去勢(ひかんけつてききょせい)、つまりバルザックによってうまく精索をはさむことができていない場合におこります。これは子牛市場であるトラブルの中でも非常に確率の高いものだと小生は思っています。小生は今までこの手のトラブルには散々付き合わされてきました。いろいろな経験もし、勉強もしました。そして結構な数の肥育牛の陰嚢を触診してきて思うことは、精巣が一部残っていることはそんなに珍しいことではないし、できることならば導入検査の時に一度触診して確認したほうがよいということでした。とはいってもこのバルザックで挟んであるはずなのに、うまく去勢できていない場合を的確に判定することは結構難しいです。まずはこの技術を紹介する前に、どのような状況でうまく去勢ができていないのではと疑うのかを次回から紹介してみようと思います。

(つづく)

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