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加地永理奈のコラム
幅広く活動する獣医師

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2022年3月16日

昨日が獣医師国家試験の合格発表日だったようですね。また母校では卒業式も執り行われていました。無事卒業した、合格したと連絡をくれた方もいて、幸せをおすそ分けしてもらったようで心があたたかくなった一日でした。ご卒業された皆さん、春から獣医師としてご活躍される皆さん、本当におめでとうございます。
毎年1000人近くもの獣医師が国家試験を経て誕生しており、獣医師の総数は令和2年の届出でついに4万人を超えています。そのうち動物の診療に従事している臨床分野の獣医師は約半数で、いわゆる「動物のお医者さん」の他にも獣医師として活躍できる場所がたくさんあります。公務員として、家畜伝染病の防疫、人獣共通感染症の予防、食品の安全の管理など家畜衛生や公衆衛生に携わる。企業で医薬品の研究開発を行う。動物園や水族館の動物を診療する。野生動物の保護に携わる。大学で研究および教育に従事する。ほかにも紹介しきれないですし、私のまだ知らない分野もあると思います。ただ獣医師の仕事は動物の健康だけではないということです。獣医師免許ひとつで様々な職に携わることができる、人、動物、環境のすべてに関わることができる、この活動範囲の広さが獣医師のお得ポイントだと思っています。そのおかげで国家試験にむけて覚えることも山ほどあるのですが…
私も獣医師としてこれから幅広く活躍できるよう、牛だけではない様々な分野にアンテナを張り巡らせていようと思います。

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