2022年2月21日 22:10 戸田「今日は早く寝て、残りの仕事は朝はやく起きてやろう。おやすみー」 ということで、最近は全然なかった夜間のお産が立て続けにやってきてヘロヘロになっております。牧場Aでは最近、牛舎内にカメラを設置していました。こちらは息子さんが正式な後継者となっておじいちゃんと一緒に牧場の牛の管理を積極的に行っているところです。息子さんはまだ20代ですが、すごく熱心でよく働きます。頭数も順調に増やしており、私も将来が楽しみです。そんな牧場Aの息子さんが、お産の介助をしているときに「カメラを設置してから、お産の介助が減って、ここ最近は自然分娩ばかりだったんですけどね~」と言っていたのです。む?と思い、よくよく話を聞いてみると… 【カメラ設置前】 とにかく、カメラを設置してから介助が減ったそうなのです。もしかして、これまでは人間の視線を感じて警戒してしまい、落ち着いて分娩に集中できていなかったのかもしれません。カメラを設置したことで「介助の機会が減る」という思わぬ効果がこの牧場にはあったようです。もちろん、胎位失位や産道異常などで難産になった場合は介助が絶対に必要ですので違和感を覚えたら産道に手を入れるなどして確認をすることが重要ではあるのですが、「人の目がない」ということもお産には意外と大切なことなのかもしれないなですね。ポロっとこぼした農家さんの一言にはっとさせられた戸田なのでした。 とりあえず睡眠は非常に大事なので、皆様も夜はしっかりと寝てくださいね(笑) 前の記事 第357話「ミルクも治療もシンプルに」 | 次の記事 第359話「黒毛和牛でも分娩後の低カルシウム血症」 |