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                No.21 人工授精技術上達に向けて…雑感 | 
               
             
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               2022年2月10日 
              だんだんとネタが思い付かなくなってきました。誰かの参考になっているのだろうかと思いながら毎週書いています(‘_’) 
今回は人工授精技術上達に向けて思うことを書いてみようと思います。まだガチガチのプロというわけではないので恐縮ですが… 
できるようになると忘れてしまいますが、人工授精を始めたばかりの頃は頸管をなかなか通せない(;^ω^)と焦った経験は誰しもあったと思います。 
<つまずきポイント> 
個人的には頸管を通すことよりも、外陰部から外子宮口まで辿り着けないことではないかと思います。あとは触っても何故か外子宮口の位置がわからないとか。 
頸管自体は適期であれば緩んでいるので、入れればスルスルと入ると思います。(未経産の場合は頸管が細いので少し入れづらいこともありますが…) 
  
(引用元:牛の解剖アトラス 増補改訂第2版 緑書房) 
<対策> 
この場合、腟鏡は非常に有用だと思います。腟鏡を入れ外子宮口の位置を目で確認、そこに目掛けて授精器を入れます。さっと腟鏡を抜いて直腸に手を入れます。ひとりでできます◎ シース管カバーも破れず、外子宮口に直接たどり着けます。 
<注意点> 
・腟に空気が入ってしまうので、直検でうまく抜く必要があります。 
・未経産牛には腟鏡は大きすぎて出血することがあるので、無理はしないようにして下さい。 
<腟鏡を使えないときは…> 
腟壁に授精器がひっかかったら頸管を持って奥に伸ばし(腟を伸ばすイメージ)、授精器を若干引きます。そのまま外子宮口まで授精器を誘導します。引っかかることなくたどり着けるかなと思います。 
膣鏡は何気なく使っていましたが、意外に高価でびっくりしました。もっと積極的に使っていこうと思います…! 
  
  
  
  今週の動画 
【 Breastfeeding artificial milk replacer 】人工哺乳と誤嚥性肺炎 
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