2022年2月9日 前回、生まれたての赤ちゃんは褐色脂肪細胞をたくさん持っていて、付加的に熱産生ができるとお話しました。ただし、体脂肪が少ないのも赤ちゃんの特徴です。その代わりに毎日飲むミルクの乳脂肪を熱産生に使っています。そうかと言ってミルクの量を増やしてしまうと、吸収されるタンパクも増えて消化不良性の下痢を作り出す原因となってしまうので注意が必要です。ミルクの量を増やすのではなく、ミルクに脂肪酸のみ添加するという方法が冬場におすすめです。 しくみ③「血管収縮」 以上ご紹介した「ふるえ熱産生」、「非ふるえ熱産生」、「血管収縮」という3つのしくみが、寒冷時に皮膚からの信号によって活性化され、私たちや牛さんたちの体温を一定に保ってくれています。 前の記事 寒いときに熱を産生するしくみ② | 次の記事 簡易糞便検査キット ― イムノクロマト法 |