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松本大策のコラム
黄体形成の重要性(排卵剤とかシダーの意味)

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2022年1月31日

久しぶりにご質問・ご相談コーナーに寄せられた内容をご紹介いたします。

<ご相談内容>
今回16か月の育成牛を購入したのですが、購入時3回種付して付かないとの事でした。
我が家に来て2回種付けしましたが、本日発情が来ました。初めは排卵剤と5日目に着床剤を打ちました。2回目は排卵しているとの事で、5日目から20日間シダーを入れときました。
シダーを抜いて2日目の夕方に発情が来たのですが、今回2度付けと排卵剤、着床剤を試してみようと考えています。
他に何か方法があればアドバイスお願いします。

<回答>
ご質問・ご相談コーナーのご利用ありがとうございます。
着床剤にしてもシダーにしても、黄体ホルモンを人工的に与えているだけで、そのお母さん牛の黄体がちゃんとできていない可能性があります。

まずは、発情7日目の黄体を検査してもらいましょう。ここで黄体のできが悪いようであれば(硬いとか小さいとか)、ビタミンEとベータカロテンの不足が疑われます。冬場は乾草やサイレージ主体になり、青草をあまり給与しないので、青草に含まれるビタミンEやβカロテン、それからパントテン酸カルシウムといった栄養素がうまく取れないことが多いのです。
そういう子には、ビタミンE注を10ml皮下注射してベタカロンEかベータブリードを与えること、念を入れたかったらリカバリーMを添加することをおすすめします。

他の可能性としては、子宮内膜炎です。こちらは発情粘液の確認、発情時の子宮の弾力などを確認してもらいましょう。

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