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笹崎直哉のコラム
再検査の重要性 その1

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2022年1月11日

新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。新年早々私事ですが、世界大会でタイトルを獲得された日本人ブレイクダンサーがワークショップを開催するということで参加してきました。私(30歳)より1歳年上で、私がダンスをするきっかけになった偉大な方です。開催地は熊本でした。参加者はほとんどが小学生~高校生で社会人は私だけでした。さすが若い世代ということもあり、体力、アグレッシブ性ともにずば抜けていて、笹崎は死に物狂いで、汗びっしょりになって周りに遅れることのないようレッスンを受けていました。充実しましたが、とても疲れました。レッスン後は写真撮影やサイン会で賑わっていましたが、私は隅の方でぐったりして転がっていました。
本来であればこの日をずっと楽しみにしていたはずなのに、いざ始まると「きつい、早く終わってくれ、いち早く休憩がほしい」と常に嘆いていた笹崎でした。

さて今回のコラムのテーマは「再検査」です。皆さんご存知のように病気の診断を下すうえで検査は切っても切れない関係です。さまざまな検査の中で私達が日頃からよく実施しているものに血液検査があります。血液検査は検温、視診、聴診、直腸検査等を実施しても診断がつかいないケースで行うことが多く、特に母牛で調子が悪いときなんかは高確率で血液検査します。血液は採血時のリアルタイムの情報を教えてくれるので、診断の一助になります。

血液検査は治療の対象となった牛さんに対して1回で終わらせることもあれば期間をあけて2回、3回と実施するケースがあります。これを再検査、再々検査などと呼んでいます。

再検査は初回の血液検査で数値に異常がない場合は実施しないことが多いです。また基準値よりもやや低い、あるいは高いなどのケースでも再検査をしないことが多いです。だいたいは明らかに高値、あるいは低値であるときに実施します。再検査のメリットは牛さんの容態が改善しているかどうかを数値として知ることができることです。

個人的に助かっているのが、牛さんの症状があまり変わっていないケースでの再検査です。症状があまり改善していないときは「今やっている治療、管理がこの牛さんにとって本当に正解なのかな」と不安になってしまいがちです。

例えば、足や腰を痛めて立たない牛さんに対し血液検査を実施したとします。検査項目のうちAST(GOT)やCK(CPK)などが上昇し、筋肉の損傷が疑われた場合、加療後容態が回復してくれればよいのですがそうではないとき、心の中で「今の治療、管理方針はあっているのかな」と不安になってしまいます。はたまた起立不能が継続し、一向に自力起立ができないとなると尚更不安になりますよね。

一方再検査を実施し、異常値だった項目をモニタリングしてみれば、リアルタイムでどうなっているのか分かります。
数値をみて「治療方針や管理が適切なのか、適切でも追加処置が必要なのか、それとも抜本的な見直しが必要なのか」を検討することは非常に重要なアクションだと考えていて、常日頃から意識するようにしています。

次回は具体的に血液検査の数値をみて症例紹介していきますね~。

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