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伏見康生のコラム
NO.175:スプリングライズ

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2012年3月14日

fushimi_175

 先日繁殖農家のNさんで去勢を実施後、普段は全く病気の出ない農家さんなのに珍しく「先生、下痢する牛がおっとな」とのことで別の子牛を診察しました。

 診察すると生後6ヶ月の去勢牛で放物線を描くほどの水下痢。二週間ほど前から始まったようですが、バイコックスも生後2週間目で必ず飲ませてくれる農家さんですし、農家さん的にも月齢的にもちょっと予想外の下痢。同居する他の二頭は良便。

 便を持ち帰って浮遊法で検査をすると…少しのコクシジウムオーシストと…おっ、線虫卵。

 そういえば、近頃は温かくなってきて春めいてきました。線虫も春を感じて活発になってきたんでしょうか。春の予想外の下痢にアイボメックも有効かもしれませんよ~。

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