2021年11月26日 病気とはまた違うのですが肛門付近に異常がみられる牛をみたので今回はそちらを紹介したいと思います。 まずは、しきりに尻尾を振り、舌を出したり引っ込めたりとどこか落ち着かない様子の育成牛。遠目から見た瞬間、尿石症か?と不安に思いつつ牛に近づき外陰部付近をみてみると、、、 肛門付近がひどくかぶれた状態になっていました。 やたらと落ち着かない様子はかゆみからきていて、その原因は長時間糞便が付着していたことと思われたので、農場の方にはなるべく清潔を保ってあげることを伝えかゆみを抑える目的で抗炎症剤の投与を実施しました。5日程でかぶれた部位はほとんどなくなり、牛もかゆみが引いたのか落ち着いていたので安心しました。 次は、上で紹介したのと同じような原因で肛門周囲にウジがみられる子がいたので写真を掲載します(虫が苦手な方は閲覧注意です) 今回は肛門付近のトラブルを紹介しましたがいずれも長時間の糞便の付着が原因と思われるものでした。下痢をする牛がでてしまうことはあるかと思いますが、治りの悪い子や座っている時間が長い子は時折、肛門まわりも気にかけ清潔を保ってあげるとよいと思います。 前の記事 乳房炎について考える⑪ | 次の記事 ルーメンドリンカー① |