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蓮沼浩のコラム
第683話:油脂と疾病予防 その6

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2021年11月2日

 最近9%のアルコールは危険であると思い、5.5%にしたら飲む量が増えました。ついでに体重も増えました。

 α-リノレン酸はEPAとDHAに変換されます。これらの脂肪酸はまとめて「ω3脂肪酸」と言われています。別名「n-3系脂肪酸」。

 この「ω3脂肪酸」は「オメガスリー脂肪酸」もしくは「オメガサン脂肪酸」と読むのですが、現在かなり有名になっているのでどこかで目にしたことがあるのではないでしょうか?しかし、ここでまた小生の悪い癖が出てきてしまいます。ω3脂肪酸の働きについて説明しようと思ったのですが、突然名前が気になったので今回は名前についてお話します。
 
 
 なんだかω(オメガ)などかっこつけた名前つけているけど、一体全体このωってなんよ???

 このω、実は「最後」という意味で使われています。脂肪酸にはたくさんの炭素が連なっています。細かく話すと訳がわからなくなると思うので、超簡単にざっくりと説明すると「ω3とは最後から3番目の炭素の結合が二重結合になっている」という意味になります。

 この2重結合があることが、不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸をわける基準となるのですが、これ以上話すとまたしても混乱するので止めておきます。

 ここで小生、世界的に超有名なある本の中の言葉に気が付きます。

 「わたしはα(アルファ)でありω(オメガ)である」

 何とも荘厳な響きのある言葉ですねえ。実はギリシャ文字でαは最初であり、ωは最後であることから「わたしは始まりから終わりまでのすべてである」という意味となります。そこから「神」を表しているといわれています。

 必須脂肪酸であるα-リノレン酸はEPAとDHAに代謝され、これらは最後の炭素から数えて3番目に二重結合があることからω3脂肪酸と呼ばれている。

 ちなみに別名であげたn-3系脂肪酸はエヌ・マイナス・サン系脂肪酸と呼びます。もしくは略してエヌサン系なり。この「n」は脂肪酸の炭素数を表しており、最後から三番目に二重結合があるという意味で、ω3と同じように使われています。

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