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松本大策のコラム
「ハエのクソっ！」

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2007年6月18日


 　前回までのサシバエと話が前後することになりますが、今回は普通のハエによる被害のお話です。ハエの被害のうちで最も大きいのは病気の伝搬です。普通のハエは特定のトイレを持っていませんから、どこにでもウンコをします。特に多いのが、粗飼料に止まって糞をすることが多いのです。
　ハエの糞は大腸菌を始めとするさまざまな病原菌を含んでいます。いくらハエのウンコがびっしりついた粗飼料でも牛さんは食べなくてはいけませんからね。拡大写真を見てみてください。人間だったら、これだけウンコがついたご飯は食べませんよね。病気しますもんね。
　特にオーツヘイは甘い香りがするのでハエがよくたかります。飼槽に与えた粗飼料の方は防ぎようがないのですが、粗飼料置き場を暗くするとか、通路においてある粗飼料のかたまりに毛布やシートでも掛けてやるとかすると、ハエがたかるのを防ぐことができます。作業動線に加えるとさほど負担でもありませんよ。
　最もよいのは、牛舎のハエを駆除することですけれどね。
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