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笹崎直哉のコラム
夏の思い出

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2021年8月24日

 「~夏の思い出手をつないで歩いた海岸線、、、」。そんな有名な邦楽がありますが、私の今年の夏の思い出は海で泳ぐこともなく、かといって他に夏らしいことをしたかと言われるとそうでもなく、、、数少ない夏のイベントといば山口大学で行われた大学院の獣医学共通ゼミナールです。コロナ禍ということもあり、現地に足を運ぶこともなく2日間自宅に閉じこもり、リモートでゼミナールに参加しました。山口県内の学生さんは大講義室で、県外の方はリモートで参加というハイブリッド形式でのゼミナールでした。私はスライドを用いて10分間研究発表を実施し、10分間質疑応答をオンラインで受けるというのが課題でした。ちなみに研究テーマは先輩から代々受け継がれております、マイコトキシンとオリゴ糖の関係です。オリゴ糖といえば牛さん、特に乳牛でカルシウム代謝に良い効果があることが知られており、産後の起立不能症、低カルシウム血症(乳熱)の予防に使われるメジャーな添加剤ですね。

 さてここで一番のポイントは留学生が半数以上を占めるということもあり

 「全て英語で対応する」

 ということです。日本語を使ってしまうと「No Japanese!Fight !」と指摘を受けてしまいます。これがまた大変なんですよ、、、はい、、、率直にいうとこの英語というのがストレスであり、緊張の最大の種なんです。一方でこの緊張感は普段味わえるものではないので、いい刺激となり、ある意味かけがえのない学びなんだとだと個人的に考えています。実際のところ、やはり質疑応答の時間で嫌な汗をかいてしまいました。発表後3人の方から質問を受け、辛うじて1人目、2人目の方の質問にはなんとか英語(あどけなさMaxでしたが)で回答することができました。問題は最後の質問。質問の内容は理解したものの、全く英語で答えることが出来きず、頭は真っ白になり冷や汗をかきながら「Sorry. I cannot answer the question. I am still lacking in study,(すみません。まだまだ勉強不足のため答えることができません)」と回答しました。あの緊張感、今でも忘れません。でもこういった経験がその後何かのきっかけになったり、モチベーション向上につながったりするので、勉強不足で落ち込んでいた一方、「社会人になってもこんな経験ができるんだから、感謝だな」という考え方もできるようになりました。
 結果はどうであれ、とにかく最後までやり切ること。いつまでたっても非常に重要なことではないかと思います。

 はい。長くなりましたが私の夏の思い出、それはパソコンと向き合い、下手くそな英語を使い、胸をドキドキさせながらのアウトプットをしたことでした。来年はどんな思い出ができるかな、、、。また冷や汗かな、、、。

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