第347話「目標は低く！？」

コラム一覧に戻る

2021年8月18日

毎月、あるいは半期ごとに目標を立てる、あるいは年明けに年目標を立てる農家さんや牧場スタッフは数多くいらっしゃることと思います。弊社でもＰＤＣＡサイクルを推奨していますが（蓮沼コラム307話～309話参照）、目標を立てることはその1歩です。ただ、「目標を立てる」行為を終えた瞬間に満足してしまい、気づけばそのまま次の目標を決める時期になってしまった…という状況を経験したことはないでしょうか。残念ながら私もしょっちゅうあります。目標を立てることはあくまでもスタートで、それを達成し、過程を省み、さらにはそこから次の目標を立てることがゴール（次のスタート）です。

目標を立てたけど実行率が低い

そうした状態からなかなか抜け出せない方は、「敢えて低めの目標設定をする」とのはどうでしょうか。私のように目標を立てたまま終わってしまうタイプの人間は成功体験が少ないことがモチベーションに影響していることがほとんどです。実践できない目標を立て続けるより、最初は「え？そんなこと？」と思われるような小さい目標を設定してみてはいかがでしょうか。「じゃあ、やるかね」と、ちょっとした意識でとりかかれること、すぐに出来てしまうようなことを目標にするのです。そうして、目標を立てる⇒実行する⇒ちゃんとできたか見直す⇒次の目標を考える、という作業を行えばそれは立派なPDCAサイクルを一巡したことになります。そして何よりも「立てた目標を達成できた」という成功体験が自信となり、次の目標達成に向けた行動を起こす引き金になります。

継続は力なり。目標を立ててもなかなか実行できない方は、富士山を目指すのではなく、まずは大阪の天保山（標高4.5m）や宮城の日和山（標高3m）を上ってみてはいかがでしょうか。
※今回の内容は個人的な目標設定を対象としていますので、会社や部門ごとの目標は富士山レベルであっても何とか知恵をふりしぼって登頂を目指していきましょうね。がんばりましょう！