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蓮沼浩のコラム
第677話:テレワーク低迷

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2021年8月12日

 小生、田舎の獣医さんなのでテレワークという働き方とはかなり距離がある立ち位置にいます。当然テレワークを本格的にしたことがないので、どのようなものなのか理解していないことが多いです。そこで、製薬メーカーの営業の方などからテレワークを行って感じている事をチャンスがあればよく聞くようにしていました。

 すると、あくまでも小生の極狭い経験からですが、多くの営業の方はテレワークについてあまり良い評価をしていないように感じました。家にいてテレワークを続けていると「だんだんとおかしくなってくる」「キツイ」と話される方もいらっしゃいました。家にいるのに「なんだか疲れる」という意見もありました。経験したことがない小生からすれば、非常に不思議な感じがしたのですが、テレワーク特有の問題がかなりあるように感じました。

 伝染病の感染を抑えるためには、ヒト様とヒト様の接触をできるだけ避けることが必要になります。そのような中でテレワークは非常に重要な感染予防の手段として注目されていましたが、先日行われた東京23区内の中小企業を対象とした東京商工会議所の調査では、テレワーク実施率が今年2月には66.2%だったものが、5月は38.4%に急落しています。本来であれば、今の時期こそテレワーク等を駆使して徹底した接触機会の削減に努めなくてはいけないと思うのですが、問題はそう簡単ではなさそうです。

 「テレワークからオフィスへの回帰」

 アリストテレスのいう「社会的動物」である人間は、本能的にリアルなつながりを求めている生き物であることをあらためて感じました。リアルな現場で仕事ができることに感謝しつつ、しっかりと予防に努めたいと思います。

今週の動画「【 anemia 】 牛さんの貧血 チェックポイント その1」

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