2021年7月28日 投与量の確認が取れたら次は投与方法も再度確認しておきましょう。 薬剤の投与方法は「皮下注」「筋注」「静注」の3パターンです。 さて、注射薬について考えてみると、筋注や静注でも問題がない薬剤がある一方、静注ができない薬剤や静注の指示のみがなされている薬剤があります。わざわざ投与法が記載されているのは、その投与法がもっとも生体にとって最適で安全な投与法であるからです。もしかしたら記載されていない方法で投与してしまうと、生命を脅かす危険性があるかもしれません。 たとえばペニシリンなどのドロドロした薬を血管に入れてしまえば、血管内で梗塞を起こす危険があります。たとえ透明度の高いサラサラの液体であっても(静注できそうな見た目をしていても)、血管に入れてしまうと一過性の降圧作用がある、といった副作用が生じる危険性があるので厄介です。 見た目だけで判断するのは非常に危険ですから、少しでも記憶に自信がないときは必ず使用説明書を確認するようにしましょう。 前の記事 第343話「薬剤説明書、1度は見ておきたいですね その①」 | 次の記事 第345話「くく…くいこんどる!!!!!」 |