2012年3月1日 当診療所では肥育農家さんに牛が導入され、予防注射を打つ時に身体検査を合わせて行います。怪我などしていないかな?肺炎は大丈夫かな?去勢はちゃんとできているかな?などチェックをしていきます。すると、時々ですが陰嚢内に精巣が残っている場合があります。つい先日も片方の精巣が残っており、手術して摘出しました。身体検査をしていない場合は農家さんから「雄顔の牛がいるからチェックしてくれ」とか「サオ(陰茎)を出す牛がいるからチェックしてくれ」という依頼により陰嚢を触診して精巣の確認をする場合もあります。今回からはこのいわゆるタマが残っている状況を小生の経験からいろいろと紹介してみようと思います。結構いろいろなパターンがあります。タマに関するトラブルの時に少しでも参考になるようにと思って書いてみますのでよろしくお付き合いください。そして是非とも生産農家さんには去勢が終わったらそれでおしまいと考えるのではなく、これから紹介するポイントを頭に入れながら市場に出す前に必ずもう一度陰嚢を確認していただけたらと思っちょります。 (つづく) 前の記事 第266話: わけのわからん商品開発 その3 | 次の記事 第268話: タ、タマが残っとる・・・・(その2) |