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戸田克樹のコラム
第342話「実際どのくらい時間が必要なのか」

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2021年7月14日

増頭やそれに伴う牛舎の増築をされている牧場ではマンパワーの不足が問題になっていることも多いです。募集をかけてもスタッフがなかなか来てくれないし、今いる人数でなんとか回すしかない、そういう現場は多々あることと思います。

作業効率を上げる!とはいってもどうやればいいのやら、どこから手をつければよいのやら・・・。頭を抱えながら毎日の作業に追われているスタッフの方も多いことでしょう。

業務の効率化は非常に重要なのですが、いきなり業務内容や手順を変えるのはハードルが高いですよね。そこで、実際に毎日の作業にどの程度の時間がかかっているのかを記録してみるのはどうでしょうか。何か作業を行うときに、開始時間と終了時間を日々持ち歩いているメモ帳やノートなどに記録をとってみましょう。そうすると、作業にかかった時間が浮かび上がってきます。「これくらいで終わるだろう」と思っていた作業に想像以上に時間を取られていたり、「これくらいかかってしまうかも」と思っていたら意外に早く終わったりするものが見えてくるはずです。時間がかかってしまう作業には準備段階や人員配置など、何かしら課題があるはずですから、その作業をピックアップして作業時間短縮のために何ができそうかを話あってみてもよいですね。

作業時間の目安が見えてくると、今後の予定を立てることも今より容易くなってきます。日々の作業にどれくらいの時間をとられているか、自分を可視化する意味でも一度トライしてみてはいかがでしょうか。まずは現実をクリアにさせることから改革を少しずつ初めてみましょう。

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