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No.35 小休止−6 初OPU |
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2021年5月28日
先日の採卵に引き続き、関東シェパードとして初めてのOPUを実施しました。
ここまで来るのになかなか長い道のりでした・・・
まずは情報収集のため、現場でOPUを実施されている先生のお話を伺ったり、実際に足を運んで見学させていただいたりしました。文献を調べたり、毎日のようにネットサーフィンしたり、Facebookで情報発信されている方の投稿を読みあさったりしましたが、第一線で活躍されている先生方の創意工夫には本当に頭が下がる思いです。
私が以前使用していたOPU機材は古いものが多かったので、最新の道具や培養システムの進化にも感心しました。OPU-IVFはやはり海外の方が進んでおり、良い道具が比較的安価で販売されているようです。いくつかの機械や消耗品は海外から個人輸入して入手しました(手続きが大変でした)。普段は日本で簡単に手に入るものでも、このコロナ禍で品薄になり入手できず代替品を探さなければいけないものもありました。
機材の選定や購入、準備、当日のOPUまで本当にたくさんの方々に協力していただき、一人では絶対に無理だったと思います。受精卵関係の業界は横のつながりが強いのですが、今回より一層そう感じました。質問や相談をした際もとても熱心に親身になって教えていただきました。新たなご縁やつながりもあり、ご協力いただいた皆さまに心より感謝いたします。
最後に今回のOPU結果ですが、4頭(うち妊娠牛3頭)実施し卵子122個採取、115個培養することができました。まだまだ準備不足で不手際なところもありましたが、今後は発生、移植、分娩まで例数を蓄積し、データをまとめていきたいと思います。
OPUに興味のある生産者の皆さまはもちろん、情報交換等も積極的にしていきたいと思っておりますので技術者の皆さまも何かありましたら関東シェパードまで是非お気軽にお問い合わせください!
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