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蓮沼浩のコラム
第667話:安全第一

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2021年5月27日

 早朝、すさまじい雨音で目が覚めました。これから梅雨の時期です。災害には注意しなくてはいけません。さっそく小生の住んでいる地域の緊急避難所やハザードマップをネットで再確認しておきました。

 往診を回っていると、時々怪我をされている農家さんにお会いする時があります。手に包帯を巻いていたり、足を痛そうに引きずっていたりなどなど。先日驚いたのは、顔がパンパンに腫れて、眉間のあたりに大きな青タンが出来ていた農家さんもいらっしゃいました。鼻の付け根には絆創膏がはってあります。ボクシングの試合の後のような様相です。

 びっくりして「Sさん!一体どうしたのですか!!」と聞くと、出荷の時に牛さんと柵の間に挟まれて怪我をしたとのこと。鼻梁に出来た傷からの出血もひどく、救急外来にすぐにいったとのこと。血液凝固を抑える薬を飲んでいるのでとにかく、出血がすごかったとのこと。

 「いや~~~~~~先生ね、牛飼い人生でこんな事初めてですよ~~~」

 とにかく大事には至っていなかったようなので本当に良かったです。昨年はシェパードで往診を回る農場でも本当に悲しい事故がありました。

 農林水産省が発表している農作業死亡事故の概要(令和元年)を見てみると、10万人当たりの死亡事故発生者数は16.7人となり農作業死亡事故が断トツ一番になります。あれだけ危険に見える建設業でも5.4人なので、単純な比較ですが、農作業の危険性は約3倍になります。ちなみに全産業での数値は1.3人。農作業は危険がつきものという認識をしっかりと持っておく必要があります。特に65歳以上は要注意。小生も軽いのから重いのまで、いろいろ怪我をしました。特に右親指の靭帯断裂の時はまいりました。5月に入ってから怪我をされている農家さんに何人かお会いしました。本当に体あってのものなので、安全には十分注意して仕事を頑張りましょう!

農場での仕事は表現は少し変かもしれませんが、「工事現場のおっちゃんよりも危険な仕事」という認識をもっていてもいいかもしれませんね。

今週の動画「Plumonary edema 肺水腫」

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