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戸田克樹のコラム
第327話「滑車で牽引するときの注意点 その1」

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2021年3月24日

子牛が頭から来ているのか、おしりから来ているのか、などの胎位確認が終わり、さらに子牛もしっかり生きていることが確認できたらいよいよ牽引です。

チェックポイント①「滑車のロープが絡まっていないか」

滑車を導入して間もない牧場や滑車の登場シーンが少ない牧場で起こるトラブルの一つに「ロープが絡まっていて引っ張れない!」というものがあります。実際に私も経験しました。滑車を使わないと絶対に出ないサイズだったので滑車をセッティングしてもらったら、農家さんが「あれ?あれ?」と何やら慌てだし…。実はそのときロープが絡まってしまっていて使えない状態だったのです。幸いその後ほどけたため(時間はかかりましたが)、無事に牽引できましたのでよかったのですが、お産は時間との勝負なのでかなり焦りました。

原因は使ったあとの片付けの仕方にあります。ロープを使ったあとは絡まないよう、伸ばした状態で柱などに吊り下げておくことをおすすめします。ぐちゃぐちゃにして床などに直置きしておくと、いざ使うときにぐちゃぐちゃに絡まっていることがありますよ。お産のときはちょっとしたトラブルでも異常に焦ってしまうものです。普段から道具のメンテナンスを行い、「いざ」というときに備えておきましょう。

ちなみに、ロープが絡んだトラブルに遭遇して以降、滑車が必要そうなお産のときは、かなり早い段階で滑車のロープが絡んでいないかを確認してもらうようにしています。もし絡んでいても、「いざ牽引!」というときには無事にほどけていることが多いので(多いということはそうではないケースもあるということです…汗)。

やはり普段から道具のチェックは大事ですね!(笑)

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