2021年3月18日 先日子供たちとガチンコのソフトボールの試合をしたら、思いっきり全身筋肉痛となり、体の動きがロボットのようになってしまいました。年を考えずにちょっと張り切りすぎました。 日米貿易協定が発効されたのは令和2年1月になります。TPP11は平成30年の12月に発行。気が付けば、これらの大型貿易協定は粛々と進んでいます。牛肉の関税は基本的に今までは38.5%であったものが段階的に下げられ、最終的には9%の関税率になります。ちなみに現在は25.8%なり。2019年の日本の牛肉供給量は国内生産量が33万トン、海外からの輸入量が62万3千トンとなっています。日本で食べる牛肉の約65%は海外に依存しています。 そんな中、新聞を読んでいるとなんと政府が米国産牛肉に対して緊急輸入制限(セーフガード)を発動する可能性について書いてありました。 「米国産牛肉輸入制限へ」 オーストラリアの干ばつの影響により、オーストラリアの牛肉輸入量が減った代わりに米国産牛肉の輸入が増えているとの見解もありました。 改めてTPP11や日米貿易協定の関税について調べてみると、確実に関税が下がり、セーフガードの関税の上げ幅も徐々に低くなってくることを再度認識できました。小生は毎日の生活に追われて、貿易協定のことなどすっかり忘れていました。しかし忘れていても、決まったことは少しずつ少しずつ実行にうつされ、変化しています。そして気が付けば、2033年度はアメリカ産牛肉の関税は9%。2033年度以降は毎年18%のセーフガードの関税率が1%ずつ減っていき、4年間連続でセーフガードが発動されなければセーフガードはなくなります。ちょっとだけ関税は残りますが、海外勢とのガチンコ勝負になります。輸入量も無制限????です。関税よりもこっちのほうが怖いです。 価格については生産者の立場もあるし、消費者の立場もあります。小生のような鼻くそ獣医師には本当にどう判断すればよいのかわかりません。ただ、間違いなく輸入牛肉は今後高くなってくるであろうとの指摘があります。 ついつい小生の悪い癖で、未来についていろいろ考えてしまいました。2033年の日本の肉用牛業界はどのような姿になっているのでしょう。分かるわけないか~~~。 (このコラムは2021年3月16日に書いたのですが、本日3月18日に政府は正式にセーフガードを発令しました)
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