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笹崎直哉のコラム
包帯チャンネル その7

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2021年3月2日

 先日診療車の車検を終えました。笹崎の診療車は4歳になり走行距離は計120,000kmに達します。大動物診療は診療車に乗っかって運転して農場に伺うのがベースですし、いつも重い荷物を載せています。当たり前のように毎日運転していますが、診療車にはかなりの負担をかけているので今後も感謝の気持ちを忘れずに大事に、そして綺麗に使うよう意識していこうと思います。

 さて今回で包帯の巻き方レクチャーは終了します。最後は「麦穂帯」という巻き方です。亀甲帯と同様、関節の屈曲、伸展がある程度可能です。さらに太さの異なる部位に巻く場合にも適しています。では写真を使ってレクチャーしていきます~。

 螺旋帯や亀甲帯は包帯同士が1/2~2/3重なるように巻きますが、麦穂帯はご覧のように、ほとんどが重なるような巻き方なので「ズレにくい」印象でした。その分包帯の使用量が増えるのと巻くのに時間を要するのがデメリットです。個人的には患部と包帯との間にクッション材や貼付剤を入れたい場合は麦穂帯で巻くのをオススメします。しっかりとした支持が可能になります。

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