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蓮沼浩のコラム
第655話:注射について考える

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2021年2月25日

 農家さんから突然「おい!!!こいは危なかど!!」と言われて何のことかと思ったら、車のタイヤがとんでもないことになっていました。すぐにタイヤ交換を行いましたが、命に係わる問題です。本当に気を付けなくてはいけません。猛省です。車屋さんには「ドラえもんの手みたいですね・・・」と言われてしまいました。獣医さんはとにかく車に乗る時間が長いです。安全運転はすべての基本。しっかりとしたいと思います。


ワイヤーまでむき出し。猛省です。


いくら何でもこれはやりすぎです。ドラえもんの手と言われても何もいえません。

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 「 おいハス! あげん注射は深くすっとや!! 」

 ある農家さんに往診に行ったときに言われました。実は農家さんがテレビで新型コロナウイルスのワクチン接種シーンをみて感じたことを小生に聞いてきたのです。実は小生もワクチン接種のシーンをみていたので、最初は結構衝撃をうけました。

 結構深くまで肩に刺すなあ・・・・ 

 どうしてもインフルエンザワクチンの皮下注射のイメージが強いので、今回のヒト様に打つ筋肉注射は痛そうに見えました。投与する方も、細心の注意を払っているように感じました。いろいろと調べてみると、ワクチン接種を皮下注射で行うか、筋肉注射で行うかという点に関しては様々な意見があるようです。筋肉注射や皮下注射の注射による副作用の話もたくさんありました。痛み、痺れ、発熱、筋拘縮などいろいろあります。やはり筋肉注射や皮下注射をする時は細心の注意を払う必要があると、ヒト様の世界を見て感じました。基本的に日本ではヒト用のワクチンは皮下注射で行うことが多いのですが、これからは筋肉注射も多くなってくるかもしれません。今後のコロナウイルスのワクチン投与後の副作用の報告を注視していきたいと思っています。

 牛さんの獣医さんはとにかく注射をしょっちゅうしています。しかし、まだまだ注射の手技に関する意識が低いようにも思います。今回のコロナウイルスワクチンの筋肉注射の映像は、再度注射手技を考える非常に良い機会となりました。まだまだ小生は修行の身です。少しでも牛さんが怖がらず、痛くなく、腫れたりしない、そしてしっかりと病気の治る注射ができるようにしていきたいと思いました。

今週の動画「Blood sampling part 1  採血 (その1)」

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