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ストレスを軽減するためにはいろんなやり方があります。まず一番大切なことは、日頃からかわいがってあげておく、ということです。人間の子供だって、かわいがられて育った子供は情緒的に落ち着いているでしょ?(猫っかわいがりはいけませんよ。愛情を持って接する、ということです。)牛さんだって、日頃かわいがられていると、落ち着きもあるし人間への信頼も強いのでストレスにもかなり耐えられます。しかしながら、日頃かわいがられていない牛さんは、おどおどと落ち着きがなく、外的な刺激に弱いのです。牛さんに声をかけてあげる、背中をかいてあげる、など、ちょっとしたことで牛さんとの信頼関係が強くなっていきます。よい牛を育てる農場では、いずれも牛さんを大切にかわいがっているのです。「うちの牛は、もう出荷前だから手遅れだ...。」なんて考えないでください。1週間なでてあげるだけでも牛さんの落ち着きはぜんぜん違ってきますよ。シェパードでも、いろんな試験をするときは、牛さんを怖がらせないように、前もって背中を掻いてあげます。牛さんが怖がると血液検査の結果も変わってしまう場合があるのです。 うちの佐々先生の実家も、共進会常連の優秀肥育農家さんですが、毎日牛さんをなでてあげています。やはり、こういった努力が実を結ぶのですね。
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