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戸田克樹のコラム
第318話「やっぱり導入チェックは大事②」

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2021年1月20日

新年があけてからというのも悪いことが立て続けに起こっております。「おとなしいよ」と言われた母牛を診察するために近寄ったら瞬時に足首を踏まれ、子牛を捕まえようとしたら部屋の中央にあるカーボンヒーターに側頭部を強打し、治療を終えて部屋を出ようとしたら膝が柵に激突し、ホットコーヒーを入れてくれた妻が手を滑らせすべてズボンにぶちまけられるなどなど…。数日に1回「何か痛い事」が降りかかっています。おそろしや~。

②なぜ陰嚢をチェックするのか

去勢オスを導入された際は陰嚢のチェックは欠かせません。肥育牛は子牛市場に出される際は去勢がすでに済まされていますが、確認はやはり必須です。触ってみると「あ…、これ精巣残っています」というケースが少なからずあるからです。信じられないかもしれませんが、私ですら経験がありますので、やっぱり確認は重要です。時には肥育農場から「肥育牛が種牛みたいな顔つきになってる」と相談を受けたので触ってみると「あ…これ精巣残っています」というケースだってありました(このときは誰がみてもオスの顔だったので触る前から「あるだろうな」と思っていました)。特にバルザック去勢の跡がついているときは精巣が生きたまま・・・・・である可能性が高いので入念な触診が必要です(蓮沼コラム第272話参照)。

※精巣が残っていてもそれが生きているかどうか(精巣機能が残っているかどうか)は別です。触診した際に陰嚢内に「もの」が残っていたとしても、月齢に対して明らかに精巣の大きさが小さい場合、その精巣はすでに機能が消失し退縮傾向にあるものですので問題ありません。判断に迷う際は遠慮なくかかりつけの獣医師へ相談されてくださいね。

なお、陰嚢を触る際は写真のような位置から触診するようにしてください。

なぜこの位置から触るほうがよいのかについては…

次回に持ち越します!!!(笑)

つづく

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